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【アラビアンフード〜STAXミュージアム】

三か所の墓地を回って時間はもう昼をまわってる、
トラブルもあったけどモハメッドのおかげでいい墓参りが出来た、
そういえば、ムスリムの人ってお祈りに時間があったハズ、
場所はどこでもいいのかなぁ、

「ねえ、モハメッド、お祈りの時間があるんじゃないの?」
「ホントに良く知ってるな、帰ってからするから気にしないで大丈夫だ」
「わかった、じゃあ、お腹すいてない?」
「カズも腹減ってるだろう?」
「じゃぁ、一緒にメシ食いに行こうよ!」
「オーケー、どこに行く?」
「モハメッドの普段食べてるモノが食べたい!」
「(笑)オーケー、わかった、アラビアン・フードだぞ」
「食べたことない♪楽しみ!(^^)!」
「弟が働いている店がある、そこに行こう」

ダウンタウンに戻り、しばらく行くと見覚えのある景色が、
昨日来たショッピングモールのあった道路だ、

「この道昨日も通ったよね?」
「あぁ、昨日のモールのすぐそばに店がある」
「ここだ」



看板にはアラビア語の文字が書いてある。
全く解読不能…

「何て書いてあるの?」
「○×?♂□◇〜☆▽Δ♀」
「えっ…?」
「(笑)オーケー気にするな、店の名前だ」

店内はさっぱりしていて飾りっ気はナシ、
だがカウンターの上に唯一の装飾品が…
…提灯…???

「あれって、日本の提灯だよね?」
「ムスリムと提灯って関係あるの?」
「あぁ、あれは店主の好みだ、ムスリムとは関係無い」

是非とも写真を撮りたいトコだが、提灯にカメラを向けると
他のお客さんに向いてしまうのでやめておく。

モハメッドのお任せで同じ物を2つ注文。
メニューにはアラビア語と英語の2種類で書かれているが、
英語の方を見てもよく判らない…(?_?)
頼んでくれたのはランチのプレートらしい。

10分位して出てきたのは、羊、鶏の2種類の肉の乗ったプレート。



ライス、サラダとナン…?
ソースが2種類、赤いのと白いの…
あと、プレートに乗ってる正体不明の何か…

「どうやって食べるの?」
「好きに食ってくれ、パンやライスと一緒に食うとウマいぞ」
「あれはパンなの?ナンじゃないの?」
「ナンって何だ?」

(日本語にするとダジャレになってしまうが「What's NAN?」って言った)
「インドのパンでこんな形してる」
「そうか、アラビア語の呼び方があるがナンではないなぁ」
「このソースは?」
「サワークリームとこっちのは辛いぞ(笑)」
「辛いの大好き♪」
「オーケー、じゃぁ試してみるといい」

謎の物体2つが気になる所だが、まずは肉から、何も付けずに、

「ウマい♪」

スパイシーな感じだが、何のスパイスだかさっぱり判らない、アラビア味(笑)
次はサワークリームを付けて、これはさっぱり味になる♪
オイルのようなものが浮いてるがこれはオリーブオイルらしい、
次は赤いソース、辛いと言って笑ってたってコトは激辛なんだろう。
DSTでも世界で3番目に辛いタバスコ「Ultimate Insanity」を経験しているので、
大抵の辛さが来ても平気だろう♪
肉に赤いソースを付けて口の中へ、

「ウマい♪」

チリソースとトマトソースの中間みたいな味、
確かに辛いが、楽勝の範囲内♪
モハメッドはワクワクしながら観ていたが、
普通に食ってしまったので肩すかしを食らった模様(笑)
ライスやナンと一緒に食べてもまた違った味になり、
色々な組み合わせで楽しめる♪

最初から気になっていた謎の物体は何だろう???

「このプレートの横のは何?」
「食ってみろ(笑)」

丸いこげ茶色のまんじゅう?
外はカリカリしていて、匂いは無し…
一口かじってみると、中は緑色の物体…何かの練り物のよう、不思議な食感、
味はジャガイモにホウレン草を混ぜたような味、
今まで食べた事のない味だが美味♪

もう1つは、桜餅の包む葉っぱみたいなのに包まれた物体…
中から白いモノがチョットだけ出ている、これはアラビア版桜餅…?
こちらは柔らかそうなので丸ごと口の中へ…

「!!!!! ( +)*(+ ) !!!!!」

酸っぺぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!
モハメッド爆笑…
中身は里芋の酸っぱい味、
梅干しが天敵と思っている自分にとって、
史上最強の酸っぱさ(+o+)
2口噛んで無理矢理飲み込む(ToT)

「カズは酸っぱいのがダメか(笑)」
「みんなコレ普通に食べるの???」
「嫌いな人間も多いな、俺は好きだぞ(笑)」

やっぱり、どの国の料理にも恐るべしのメニューがあるのね…(^_^;)
全部食べてお腹イッパイ(^O^)美味しかったぁ♪←1コを除いて

食後にはコーヒーを出してくれる、ゆっくり落ち着くと、
奥からモハメッドに声をかける人が、

「紹介する、おれの弟だ」
「彼は俺の友達で日本からやって来たカズだ」
「よろしく〜♪」
「ようこそメンフィスへ…」

すると、何やら2人で話してる、アフリカの言葉のよう、
話の内容は全く判らないが、どうやら怪しまれているよう。
最初はイヤなムードだったが、しばらくすると弟さんが笑顔に、
こっちに向かって握手の手を出して

「仕事があるから戻らなきゃならないが、よく来てくれた、ありがとう、いい旅を♪」
「こちらこそ、ありがとう、美味しい料理でしたよ♪」

何の話をしてたんだろう…自分の事で話していたようだけど
「弟さん、最初怒ってたよね?どうして?」
「あぁ、何で観光客をここに連れてくるんだって怒ってた」
「それで、昨日と今日の話をしたら解ったんだ」
「じゃあ、ここは特別な場所なんだね」
「あぁ、家族しか連れて来た事はない」
「友達って紹介してくれたよね、すごい嬉しい♪」
「あぁ、もちろんカズは友達だ」
「ありがと〜(ToT)」




「さぁ、カズはもう1か所行くんだな?」
「そうだね、昨日閉まってたSTAXミュージアムに行かないと」
「オーケー、ここからすぐだ、行こう」

昨日は開いていなかった「STAXミュージアム」、
今日空いてないともう行くチャンスはない。
車はだんだんと治安の悪い地域に入って行く、
昨日と同じく、ただならぬ緊張感…
外の景色は寂びれて来る…
モハメッドはカーナビを外し、シートの下へ…
昨日は東から向かって行ったが、今日は西から向かって行く。
外の景色が変わりだしてすぐ、立体交差のトンネルをくぐった時、
壁にグラフティー・アートが、
ソウル、ブルースのミュージシャンの絵のようだったが一瞬だったので
詳しくは見えなかった、後続車もいたので停まるのは無理そう…(@_@;)

とても気になるトンネルを抜けるとすぐにSTAXミュージアム前に到着、



「カズ、覚えてるな、」
「ここはホントに危険だから、見終わってもこの車を見るまで外には出るな」
「わかってる、車見たら外に出る、ね♪」
「オーケー、1時間後でいいか?」
「うん、1時間で出てくる♪」
「じゃぁ、また後で」
今日も入口正面からドアまでのほんの数メートルの緊張の時間…(;一_一)
開いた♪今日はやってる♪
ドアの前で振り返りモハメッドにオーケーサイン!(^^)!
ドアを閉めるとモハメッドの車も無事発進♪

入ってすぐに受け付けがあり、12ドルを払う。
ここもカメラの持ち込みは出来ないので、カメラを預け引き換えチケットをもらう。
最初にビデオの上映を観てから先に進むのだが、
所要時間が15分とのコトだったので、ビデオをパスして中を観ることに、
出来て間もない事もあって建物の外も中もキレイ。
このミュージアム周辺とは明らかに浮いた建物だ。

最初の展示は
「Hoopers Chapel Ame Church」
教会内部の実物大模型、教壇、オルガン、席の様子、
ゴスペルと公民権運動についての説明

以下は展示の順番通り

Blues と Soul について、
Ike Turner(b.1931)
Jump Blues について
Louis Jordan(1908-1975)

Ike & Tina Turnerのステージ衣装

5Royals/Landromat Blues
Willie Michel/Home Of The Blues Record
Willie's Home Party

Birth Of Soul
James Brown(b.1933)
Ray Charles(b.1930)
Sam Cooke(1931-1964)

Chicago Blues
I'm A Soldier In The Army/Soul Sisters
Oh Mary Don't You Weep/Soul Sisters

Jim & Estelle
Jim Stewart-Rock'N'Roll Hall Of Fame

Satellite Recordの展示
I Don't Worry/Barbara Stephens
Ain't That Love /Nick Charles
Gee Wiz /C.Yhomas
You're My Girl/Jimmy S-106

Rufus Thomas

Chess-Janita
Sun-Bear Cat
-Walking In The Rain
衣装

Atrantic Record
James Carr-I'll Put It On You
-Hold On
Mar-Keys-Philly Dog
-Honey Pot
Tighten Up-Archie Bell & The Drells

Mar-Keys
Memphis Horns

Booker T. & The MG's
ダック・ダンのパイプ
先がルーファスの顔の彫刻

デトロイト→Motownの展示
Car Wash

Goldwax
Bobby Blue Blandのジャケット&シューズ
James Carr-You Got My Mind Messed Upのジャケ

STAX Horn
Wayne Jackson b.1941
Andrew Love b.1941

The Bar-Keys
Otis Redding

Isaac Hayes David Porter

Al Bell

Muscle Shoals
Lorane Hotel


レコーディング関連の展示はマニアの方向けに
見える範囲のデータまんま書き移し(*^_^*)


トム・ダウドがセッティングしたハズのレコーディング機材のセット

コントロール・ルーム
8tr Suully
マスター用2tr

20trミキサー
イコライザー±6バンド、フリーケンシー付きで
ハイ、ローだけ

TEAC A-4010 GSL

AMP Scully280

最後の部屋はレコーディングブースにBooker T. & The MG'sの機材が展示してある

クロッパー
フェンダー・テレキャスター
Fat2573.254
3.143.028

ダック・ダン 
フェンダーPercussion Bass Guitar

Al Jackson Dr
Rogers
Weather King
Ambassador Batter
シンバル
Zudijian
Midium Crush 16''40cm
19''45cm

Booker T. Jones
Hammond M-3 Organ →Green Onionsで使用

Andrew Love Sax
Bueschop400

Wayne Jackson
F.Besson
Brevets

これで、総ての展示が終了、展示ブースを出ると
ギフト・ショップに出る。レジがカメラの引き換え所を兼用している。
う〜ん、商売上手(笑)
カメラを交換して、出口から外を見るとまだモハメッドは来ていない。
約束の時間まではあと10分。
スタックス・グッズが所狭しと並んでいる、
ホーム・ページにも土産物が紹介されていたが、
T-シャツなどは、もっと色んな種類がある♪
サイズも4Lまであって大きいサイズが無いという心配は全く無し!(^^)!
日本でもフィンガーSTAXのTシャツ等は手に入るが、
VoltレーベルのシャツやWattstaxのシャツはかなりレア♪
時間があればもっとゆっくり観たいところだが、あと3分で約束の時間、
モハメッドを危険な表で待たせるわけにはいかない。
お土産、自分の欲しい物、あと1コ、急いで選んでレジに持ってく。
T-シャツも25ドルと激安、買ったもの全部で300ドル…
どんだけ買ってんねん…
STAX好きにはたまらん品揃え、時間があったら1時間は観てられる(笑)
レジのお兄さんが若き日のダック・ダンにそっくり(笑)
ゆっくり話したいトコロだけど、表にモハメッドの車が見えたので急いで外へ
1時間では全く足りなかった…
端から全部じっくり観るには3時間はいるなぁ…(+o+)

「スゴかった!全部STAX!サイコー♪」
「開いててよかったな」
「うん、今日しか観るチャンス無かったからね」
「ずいぶん沢山買ったな(笑)」
「うん、日本の仲間にね♪」
「モハメッドにもお土産買ったよ♪」
「?」
「だって、今日の墓参りに行く前にアーティストの事調べてくれたんでしょ?」
「スタックスのナンバー・プレートとCD♪」
「Oh〜Thank You So Much」

言葉をそのまま書くとうまく伝わらないが感動したみたい(^^)v

「写真撮りたいだろ、でも危ないからあまり離れるな」
「ありがとう、じゃぁ急いで撮ってくる♪」
車を降りてミュージアムと隣のアカデミーを撮る。

 

 

 


※STAXミュージック・アカデミー


歩くのに合わせてモハメッドの車も横に付いてきてくれる(*^_^*)
ホントは住宅街の景色と道に立ってる怖そうなブラザー達も撮りたかったが
危険の種になりかねないのであきらめる。

「写真撮れたよ、車でガードしてくれてありがとう」
「オーケー、じゃぁ車出すぞ、どこに行く?」
「うん、荷物がイッパイだし、着替えしたいからホテルまで行ってくれる?」
「オーケー、わかった。」
「カズ、今夜はどうする予定だ?」
「ホテルに戻って、着替えして、あと日本の仲間にお土産買いに行って、
 後、今夜はBB KING ALL STARSのライブがあるらしいからそこに行く♪」
「そうか、日本の仲間も大事だな」
「もし、夜、時間があったら電話しろ、ウチに来い。」
「ホントに?うれしー♪わっかった、子供達は何時位まで起きてるの?」
「9時までは起きている」
…早っ、どーしよー…この後、どうしてもやらなければならないミッションが…
これは約束は出来ないな…
「解った、じゃぁ、もし時間出来たら電話する」
「もし、時間出来なかったら、明日の朝空港まで送ってくれる?」
「あぁ、もちろん、そのつもりだ」
「じゃあ、どっちにしても後で電話するね」
「オーケー、ホテル着いたぞ」
「今日は1日付き合ってくれてホントにありがとう」
「ところで、幾ら?」
「今日は長かったからなぁ…」
「モハメッド、ここはビジネスの話だからサービスいらないよ」
「オーケーわかった、200ドル」
現在午後3時、つまり6時間タクシーに乗っていたことになる。
いくら安いとはいえ、日本なら6万円コースだろうなぁ…
きっと、精一杯の値段を言ったんだろうけど…
「わかった♪じゃあ300ドルちょうど♪」
「多すぎる」
「いいから、もらって♪」
「…わかった、ありがとう」

STAXの大きな袋を持ってフロントへ、
今朝、墓地の事を聞いたフロントのおねーさんがいた、
フロントマンのおねーさんは
レイチェルさんとバーバラさん、
今日の出来事を早く誰かに言いたくて、
下手な英語で単語を繋ぎ繋ぎ話す。
言葉が伝わらない事も多いが、みんなこちらが言いたい単語を
探してくれる。
メンフィスの人達はホントに優しい!(^^)

「そう、いい旅になったのね」
「いいドライバーに逢えたわね、そういうドライバーはそんなにいないわよ」
「そうですね、日本にもきっといないと思います♪」
「話聞いてくれてありがとう、あ、ここの写真も撮っていいですか?」
「もちろん、いいわよ、せっかくだから中に入れば?」
「ホントに?じゃぁお願いします」
「ほら、撮ってあげるから壁の所に立って」
「フロントマンが1人増えたわね(笑)」
「あっ、そうか、スーツ着てるんだった(笑)」
「ありがとうございます、いい記念になりました」


※ホテル・フロントの壁面、メチャアート♪


「明日の朝早くチェックアウトするので、これで最後になると思います」
「このホテルに泊まれてホントに良かった」
「今度来る時も絶対ここに泊まりますね」
「待ってるわよ♪」
「そうだ、お2人にこれをプレゼントします」
「何?」
「日本のアナログ扇風機で【扇子】っていいます」
「ワォ、ビューティフル♪ありがとう〜♪」
「メンフィスで親切にしてもらった人に渡そうと思って日本から持って来ました」
「じゃぁ、あのドライバーにもあげたのね?」
「もちろん♪」
「さて、部屋に戻ります、レイチェルさんとバーバラさん、ありがとう」



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